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自然観察日記

野草や樹木昆虫野鳥動物など自然の色々なことを観察解説する日記

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なら枯れ対策勉強会

 1月26日は、「なら枯れの傾向と対策」の公演を聴きに行きました。なら枯れについて色々説明を聞いた後、実際になら枯れの被害木や対策を見せて頂きました。
「なら枯れ」は、1980年代から問題になり始めましたが、日本海側で多く発生し、その当時まだまだ我地方には関係がなかったのですが、いよいよ京都、高槻、箕面と被害が拡大し、昨年はわが町までやって来ました。そして今年は、マイフィールドにもいよいよカシナガキクイムシが飛来しそうです。もう待ったなしの状況で、微力ながら何かできないか、勉強しに行ったわけです。
カシナガキクイムシは、主にブナ科にの木に孔を開けて入り込み、「なら菌」を木の中で繁殖させ、その菌を食べて成長します。「なら菌」は、木の通道組織をふさいぎ、水を吸い上げられなくなった木は1~2週間であっという間に枯れてしまいます。カシナガキクイムシの雌は体のこの「なら菌」をつけてなら菌を媒介するのです。カシナガキクイムシは、集合フェロイモンを発して仲間を呼び寄せて大量に来襲します。特に大径木を好み、大きな木は大量の餌をはぐくみそれだけ多くの子どもを作れ、翌年の6月頃にはまた新たな餌を求めて枯れた木から飛び出して行くのです。昔の里山は常にブナ科の木は薪炭材として切られていたので、大きな木はなかったのですが、薪炭材の需要がなくなった里山は放置されカシナガキクイムシが好む大きな木が沢山ある様になったのです。
被害を受けた木とその断面

左:矢印が潜入孔直径1mm程 右:辺材の色が茶色く変色している。こうなるともう道管は水を吸い上げる事ができない。
 
 材に開いた孔

カシナガキクイムシは水平に穴を掘って進み、そこから短い横穴(幼虫の部屋)を掘る
 
 樹液出して抵抗する木 

カシナガキクイムシのアタックを受けても、必ず枯れるわけではなく、樹液を出して穴をふさぎ抵抗し枯れずに生き残る木もある。
 
 粘着シートを巻いてカシナガキクイムシの飛散を防ぐ

左の木は粘着シートを表に向けて虫の飛来を調査している
右は念著悪シートを討つ側にしてぐるぐる巻きにし虫の飛散を防いでいるが根の部分までしっかり巻かねばならず、なかなか大変そう。
 粘着シートにくっついていたカシナガキクイムシ 

ちょっとピンボケですが、中央の5mm程の物がカシナガキクイムシです。
 
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